腎臓内科

スタッフ紹介

腎臓内科 スタッフ紹介
職名 氏名 卒業年 学会専門医資格等
科長 佐藤 太一 平成20年卒 がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
医員 佐々木 貴充 平成26年卒 日本内科学会認定内科医
がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
診療部参与 山本 龍夫 昭和55年卒 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
日本腎臓学会認定腎臓専門医・指導医・評議員
日本透析医学会認定専門医・指導医
日本高血圧学会指導医
臨床研修指導医
静岡県立病院機構客員研究員
日本医師会産業医
非常勤医 池谷 直樹 昭和58年卒 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
日本腎臓学会認定腎臓専門医・指導医
日本透析医学会認定専門医
プライマリ・ケア連合学会認定医
臨床研修指導医
非常勤医 山本 琢己 平成25年卒 日本内科学会認定内科医
日本腎臓学会認定腎臓専門医

科紹介

  • 腎臓内科は腎臓病全般の診療と血液浄化療法を担当しています。
  • かかりつけ医との病診連携に加え、看護師と管理栄養士が加わったCKD(慢性腎臓病)指導と栄養指導を含めたCKD対策を行っています。
  • CKD診療ガイドラインに準拠したCKD診療の普及と標準化、投薬管理の向上を目的として、市健康推進事業、志太医師会かかりつけ医、当院腎臓内科医からなる患者紹介が中心であった従来のCKD病診連携に、藤枝薬剤師会薬剤師が参加して再構築した薬剤師参加CKD病診連携“ふじえだCKDネット”を2016年3月に立ち上げました。
  • 2019年に“ふじえだCKDネット”を“ふじえだCKD・DKDネット”に改称し、DKD(糖尿病性腎臓病)対策への活動を拡大しています。
  • 2020年5月、「マニュアル配布と薬剤師参加型CKD(慢性腎臓病)病診連携“ふじえだCKDネット”によるCKD診療と市民健康管理の改善」が日本病院会雑誌 2020; 36,551-9に掲載されました。
  • 2020年1月12日、「マニュアル配布と薬剤師参加型CKD(慢性腎臓病)病診連携“ふじえだCKDネット”によるCKD診療と市民健康管理の改善」が第69回日本病院学会 優良演題に選定されました。
  • 2019年12月22日と12月29日、SBSラジオ サンデークリニックで「CKD(慢性腎臓病)について~藤枝市の取り組み~」が放送されました。
  • 2019年11月2日、「マニュアル配布と薬剤師参加CKD病診連携ふじえだCKDネット開始後のCKD診療と市民CKDステージ、医療費の改善」が第13回日本CKDチーム医療研究会 優秀演題賞を受賞しました。
  • 2019年6月、マニュアル配布と薬剤師参加型CKD病診連携”ふじえだCKDネット”開始前後1年における藤枝市のCKD診療と投薬管理の改善を示した"Effects of pharmacist participation in chronic kidney disease (CKD) network and CKD manual distribution on drug-related kidney injury"が、Pharmacoepidemiology and Drug Safety 2019, 28:887-896に掲載されました。

対応している疾患等

  1. 蛋白尿、血尿といった検尿異常で見つかることが多い各種の腎炎
  2. 高度の蛋白尿で低蛋白血症をきたして浮腫や胸水、腹水貯留をきたすネフローゼ症候群
  3. 腎臓の血液浄化力が低下して体内に老廃物が溜まってくる腎不全
  4. 糖尿病の合併症である糖尿病性腎症、高血圧症の合併症である腎硬化症、腎障害を合併する各種の膠原病などによる2次性腎疾患
  5. 電解質異常
  6. 血液透析、血液濾過、血液濾過透析、持続的血液濾過透、血漿交換、二重膜濾過血漿交換、血液吸着、血漿吸着、吸着式血球成分除去などの血液浄化療法

初診について

完全予約制です。

事前に地域医療連携室(電話番号:054-646-1193(直通))に連絡してください。

初診の方は紹介状を必ずご用意ください。

薬を服用中の方は、お薬手帳、あるいは薬の説明書、または薬そのものを持参してください。

地域医療連携室について詳しくは、下記リンクをご覧ください。

腎臓内科の外来担当医表と休診表はそれぞれ下記リンクをご覧ください。

認定施設等

  • 日本腎臓学会研修施設
  • 日本透析医学会認定施設
  • 日本高血圧学会認定研修施設

腎臓の働きと腎臓病

腎臓には糸球体という濾過装置があり、腎臓は糸球体で血液中の老廃物、余分な水分、塩分などの電解質、酸を濾過し、尿として排泄することで血液を正常な状態に保っています。腎臓の病気には様々なものがありますが、慢性に腎機能障害が進むものでは3つの段階があります。

第1段階は、腎臓の濾過装置である糸球体に炎症が起こる「糸球体腎炎」です。糸球体腎炎になると本来は尿として濾過されないはずの血中の赤血球や蛋白が尿に漏れ出て血尿、蛋白尿が陽性になります。第2段階では、糸球体が老廃物を濾過する機能が低下し、血中に老廃物がたまってきます。これを「腎不全」といい、急速に腎不全が進む急性腎不全に対して年余に渡って慢性に進むものを慢性腎不全といいます。第3段階は、血中の老廃物が命にかかわる程大量にたまった末期腎不全で「尿毒症」といい、血液透析や腹膜透析などの透析療法や腎移植が必要になります。

CKD(慢性腎臓病)とDKD(糖尿病性腎臓病)

1. CKD(慢性腎臓病)

腎臓が悪くなると心腎連関といって心筋梗塞、脳梗塞、脳出血などの命にも関わるような心血管系疾患が起こりやすくなります。ですから「腎臓を守ることは、心臓、血管、脳を守ること」でもあるのです。そのため症状のない早期に腎臓病を見つけて対策を立てることが大切ですので、慢性に進行するすべての腎臓病をまとめてCKD(慢性腎臓病: Chronic[慢性] Kidney[腎臓] Disease[病])といいます。CKDとは慢性の腎臓病をこれまでのように“腎臓の病気”としてではなく、心血管系疾患への関連を有する“全身性の疾患”としてとらえる新しい概念です。

我が国のCKDは約1,330万人とされ、特定健診のデータからは藤枝市のCKDは約2万人と推算されます。CKDには食事、運動、禁煙など生活習慣の改善で足りる場合もあれば、詳しい検査や治療が必要となる場合もあります。もし健診などでCKDの可能性を指摘されたらかかりつけ医を受診し、腎臓専門医の診察が必要との診断であれば腎臓内科を紹介してもらいましょう。

2. DKD(糖尿病性腎臓病)

CKDの中で糖尿病が原因で起こってくる腎臓病をDKD(糖尿病性腎臓病:Diabetic[糖尿病性] Kidney[腎臓] Disease[病])といいます。DKDは慢性透析療法が必要になる最も多い原因疾患で、2番目が慢性糸球体腎炎、3番目が高血圧症などに関連する腎硬化症です。これらの疾患は発症しても最初はほとんど自覚症状がありません。したがって、健康診断を定期的に受けて血圧、血液や尿検査で異常がないかを確認しておくことが大切です。

3. DKDと尿アルブミン

DKDは5つの段階で末期腎不全に進んでいきます。第1期は糖尿病のみでDKD発症前の「腎症前期」です。第2期は一般の尿定性検査では蛋白尿は陰性なのですが、尿アルブミンが陽性になるDKD初期の「早期腎症期」です。第3期は蛋白尿が陽性になる「顕性腎症期」です。第4期は腎機能が低下(腎機能の指標であるeGFR[推算糸球体濾過量]が低下)し、血中に老廃物が貯まる「腎不全期」です。第5期は末期腎不全となって尿毒症で透析が必要となる「透析療法期」です。

糖尿病になっても第2期「早期腎症期」まではDKDの進行は抑えやすいため、DKDによる透析を減らすには、糖尿病の早期から血糖と血圧を適正に保ち、生活習慣を改善して蛋白尿が陽性になる第3期「顕性腎症期」に進めないことが重要です。なお第1期「腎症前期」から第2期「早期腎症期」に進行しても、それらは共に蛋白尿は陰性ですので一般の尿定性検査では診断できず、尿アルブミン測定が必要になります。

ふじえだCKD・DKDネット

1. “ふじえだCKDネット”の活動:2016年3月開始

  1. 市内の医療機関、薬局へ「守れ腎臓!ふじえだCKDネットマニュアル」を配布してCKD診療ガイドラインに準拠したCKD診療の普及と標準化を進めています。
  2. 医師は、院外処方箋に腎機能の指標であるeGFR(推算糸球体濾過量)、血中老廃物の指標である血清クレアチニン値を付記します。市内の調剤薬局では薬剤師が、腎機能が低下(eGFRが低下)している患者さんのお薬手帳に「CKDシール」を貼付します。そして、薬剤師は、患者さんの腎機能情報を医師、看護師、患者さん、その家族と共有するとともに、必要時には医師への薬剤情報提供、疑義照会、代替処方の提案を行います。
  3. 腎機能が低下している患者さんが腎臓病以外で他科の診察を受ける際、担当医はお薬手帳の「CKDシール」で腎機能低下の有無が判りますので、腎臓に負担の少ない治療や投薬の要否が判断できます。
  4. ポリファーマシー(多剤併用による有害事象)対策として、すべての処方がお薬手帳で確認できるように「お薬手帳一冊化」を推進しています。
  5. 市は、CKDならびにお薬手帳一冊化のポスター、パンフレットを市内の医療機関、薬局に配布してCKDと投薬管理の啓蒙を行っています。

2. “ふじえだCKD・DKDネット”での活動拡大:2019年開始

  1. 医師は、院外処方箋に血糖管理の指標であるHbA1c(ヘモグロビンA1c)値を付記します。市内の調剤薬局では薬剤師が、血糖管理が不十分(HbA1cが高い)である患者さんのお薬手帳に「DKDシール」を貼付します。そして、薬剤師は、患者さんの腎機能(eGFR)に加えて血糖管理(HbA1c)の情報を医師、看護師、患者さん、その家族と共有するとともに、必要時には腎機能が低い糖尿病患者さんへの糖尿病治療薬に関する医師への薬剤情報提供、疑義照会、代替処方の提案を行います。
  2. 医師による糖尿病診療に加え、市内調剤薬局で薬剤師による「DKDシール」のお薬手帳貼付を介した糖尿病患者さんの血糖、HbA1c管理の推進とDKDの発症予防を進めています。
  3. 尿アルブミン測定を推進して第1期「腎症前期」(DKD発症前)から第2期「早期腎症期」(蛋白尿陰性、尿アルブミン陽性のDKD初期)への進行を把握し、第3期「顕性腎症期」以降へのDKDの進展予防を推進しています。
  4. 血圧管理、塩分制限を啓蒙しています。

3. “ふじえだCKD・DKDネット”の成果

  1. 当院全科の18歳以上の入院患者:
    入院時持参薬で腎臓に負担のかかる薬剤が減り、特に腎脆弱性が問題になるeGFR30未満かつ75歳以上の後期高齢者で減少しました。
  2. 当院腎臓内科:
    薬剤関連の腎機能低下(eGFR低下)、高カリウム血症による腎臓内科入院、緊急透析導入が減少しました。
  3. 藤枝市国民健康保険特定健診と後期高齢者医療制度健診受診者:
    腎機能低下のないCKDステージG1-2(eGFR60以上)が増えて腎機能低下のあるCKDステージG3a-4(eGFR59~15)が減り、市民のCKDステージが改善しました。

※「守れ腎臓!ふじえだCKDネット」について詳しくは、下記のリンクをご覧ください。

腎臓内科学術業績

臨床研究について

藤枝市立総合病院腎臓内科で実施中の臨床研究について

この記事に関するお問い合わせ先
腎臓内科

住所:静岡県藤枝市駿河台4丁目1番11号
電話番号:054-646-1111(代表) ファクス:054-646-1122
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更新日:2021年10月05日