病診連携~かかりつけ医からの紹介状を持って来院しましょう!

平成7年4月に現病院とともに、病院内に志太医師会との病診連携室が設置されました。これにより志太医師会及び藤枝歯科医師会の医療機関をはじめ、地域の診療所との密接な連携と役割に応じた医療分担により、患者さんに対して合理的かつ効率的なより良い医療の提供が図られてきております。「地域全体が一つの病院」の考えの下、病診連携室は円滑な地域医療連携事業のサポート機関としてのその役割を果たしています。

病診連携とは…

従来よりちょっとした病気でも、いろいろな近代的な設備の整っている大病院にかけつける人が多く見受けられます。ごく軽い“かぜ”の人から入院が必要と思われる“肺炎”の人までたくさんの患者さんが大病院に集中し、大混雑をきたし、“3時間待ちの3分診療”というような悪評もたっております。このような傾向を解消し、よりよい医療を提供するために病院と診療所が適切な役割分担のもと、患者さんを紹介しあう仕組みが「病診連携」です。

病気になったり怪我をしたら、まず近所のかかりつけ医のところに行き、そこで病院に行く必要があると判断された場合にのみ、紹介状を持って病院に行くようにしますと、病院の混雑は緩和し、軽症の人にも重症の人にとっても、待ち時間も短くなり、十分な手当てをしてあげることが出来ると考えられます。また、病院の医師は、紹介状により患者さんの状態を適切に把握する事が出来ます。

最近では、情報の公開ということとも関連し、病院では“インフォームド・コンセント”ということがよく言われます。これは患者さんに、その病状について十分説明し、患者さんの希望を十分聞きながら病気の診断、治療を進めてゆくことです。そのためには十分な時間をとって説明することが必要です。思いやりのある接触、十分な説明という診療の基本を実行するために、ご来院になる患者さんは、是非、かかりつけ医からの紹介状を頂いてくるようお願い致します。それがよりよい医療の提供につながります。

病診連携のメリット

患者さんからみたメリット

  • 診療所と病院の医師の連携が良いので安心感がある。
  • 紹介状を持って来院した場合は、病院での特別療養費が徴収されない。
  • 症状に応じた適切な医療が受けられる。
  • 待ち時間が短くなる。

診療所からみたメリット

  • 面識のない先生にも気軽に紹介できる。
  • 自分の専門外の領域でも心強く対応できる。
  • 紹介した患者さんの情報が確実にフィードバックされる。
  • 自院に高額な先端医療機器があるような感覚でMRIやCTが利用できる。

病院からみたメリット

  • 病院と診療所間の情報量が多くなり、コミュニケーションが良くなる。
  • 病院と診療所間の役割分担が明確になり、各々本来の機能が発揮できる。
  • 患者さんの待ち時間が短くなる。

病診連携室の主な業務内容

  1. 病診連携紹介患者の受診手続及び検査予約受付
     
  2. 受診(検査受診)確認票の回収及び主治医への受診済み連絡(ファックス発信)
     
  3. 病状報告書の受け取りと紹介医宛の発送(託送及び郵送)
     
  4. 参考資料の中継
     
  5. 紹介患者の病状問合せ受付
     
  6. 紹介患者の入退院状況及び受診結果一覧表の紹介医への発信
     
  7. 共同利用(ア、イ、ウ、エ、オ、カ、キ)に関する受付及び連絡調整
    ア.外来診療
    イ.入院診療
    ウ.手術
    エ.高度診断機器等の使用
    オ.病理解剖の受託
    カ.検査の受託
    キ.院内施設等の使用
     
  8. 逆紹介システムにおける逆紹介状等の発送
     
  9. 逆紹介患者の〈受診済連絡票〉の受け取りと伝達
     
  10. 物品管理システムにおける物品の発送、補充、請求書の発信等
     
  11. かかりつけ医照会連絡箋(病院→診療所)の発信及び返信の受理
  12. 患者情報照会連絡箋(診療所→病院)の受理及び返信
     
  13. 病院情報の医師会員への伝達
    (a)医師の人事異動、新任者の紹介
    (b)病院の講習会、カンファレンス等の案内
    (c)毎月の外来診療担当医表の送付
     
  14. 月間(病診連携室だより)の発行
     
  15. 画像情報提供の取次ぎ及び送付

​​​​​​​病診連携患者紹介の流れ

病診連携患者紹介の流れ
病診連携患者紹介の流れ
1.受診申込書 紹介医→病診連携室にファックス発信
2.病診連携患者受診連絡票及び受診確認連絡控 紹介医→(患者持参)→受診科受付→病診連携室
3.患者紹介状 紹介医→(患者持参)→受診科受付→主治医
4.カルテ作成             病診連携室にてカルテ作成
病診連携患者シール貼付→受診科ブロック受付へ
5.受診確認報告(ファックス) 受診確認連絡票受領→病診連携室より各医院にファックス発信
6.病状報告書 受診科→病診連携室→紹介医
( 1)経過報告、2)退院報告、3)最終報告 )

お問い合わせ

病診連携室

〒426−8677 藤枝市駿河台四丁目1−11 藤枝市立総合病院内
電話番号:(054)646−1175
ファックス:(054)646−1176  

志太医師会の会員からの電話・ファックスが対象となります。
志太医師会以外の開業医・病院は、地域医療連携室へ連絡してください。

「地域医療連携室」は下記をクリック

この記事に関するお問い合わせ先
病診連携室

住所:静岡県藤枝市駿河台4丁目1番11号
電話番号:054-646-1111(代表) 054-646-1175(直通)
ファクス:054-646-1176
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更新日:2018年04月18日