事業管理者あいさつ

事業管理者 毛利 博

事業管理者
毛利 博

我が国は少子高齢化と人口減少社会に直面し、医療を取り巻く環境が大きく変化しています。前年度は団塊世代が後期高齢者に移行したことに伴ういわゆる「2025年問題」が表面化しました。

本年度はグローバルな社会経済状況の激変に巻き込まれながら、高齢者人口の急増、医療従事者不足、医療費の増大が同時に進む構造的危機が進行中です。私たちは日々、持続可能な医療提供体制を構築するための様々な問題に対応しています。

また、国は急性期拠点機能、高齢者救急・地域急性期機能と、病院を機能で分類し、その役割を明確にしようとしています。

既に「2025年問題」は“通過点”になり、次に「2040年問題」の波頭が見えています。85歳以上の人口が急増する一方、働き手が激減し、医療介護の担い手が本格的に不足することが予測されています。こうした危機的状況の回避と対策を、今から念頭に置かなければなりません。

医療需要が質・量ともに変容していく中、医師の働き方改革や人材確保、地域医療全体での機能分担と連携の重要性は一層高まっています。急性期病院には、限られた医療資源を有効に活用しながら、持続可能な医療提供体制を構築していくことが求められています。

当院はこれまでも医療の質の向上と健全な病院経営の両立を目指し、中期経営計画に基づいた取り組みを進めてきました。病床数の適正化や診療体制の再編など地域医療需要に応じた効率的な医療提供体制の構築を進めています。内鏡センターや化学療法センターの機能強化に加え、第二種感染症指定病院としての体制整備、電子処方せんの導入など、医療の質と安全性の向上、医療DXへの対応にも取り組んでいます。

令和8年度においては、住み慣れた地域で安心の治療を実現するための取り組みを一層推進します。4月には、県中部地区初となる総合診療の拠点として、家庭医療センター「藤枝みんなのクリニック」を開設し、外来診療に加え、訪問診療や訪問看護、さらには地域医療を担う人材育成にも取り組んでいます。

院内では血液内科の診療体制を強化し、これまで通院での対応が難しかった治療について入院して治療を受けられる体制を整えました。口腔ケアセンターも開設し、手術前後を含む周術期の口腔管理を強化することで手術の安全性向上と合併症の予防に努めています。

今後も、地域医療の中核を担う公立病院として、変化する医療環境に柔軟に対応しながら、地域の皆さまに信頼される病院づくりを進めてまいります。引き続き、皆さまのご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

(令和8年5月22日)

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住所:静岡県藤枝市駿河台4丁目1番11号
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更新日:2026年05月22日