看護師の特定行為研修

看護師特定行為研修開講にあたって

中村院長あいさつ

院長中村利夫

院長 中村 利夫

厚生労働省より認可を受け、2021年10月より看護師特定行為研修を開講する運びとなりました。当院は、静岡県中部に位置し二次医療圏では初の研修施設となります。特定行為研修制度の目的は医師の働き方改革を進めるためのタスク・シフティングにとどまらず、看護師のキャリア形成を支援して医療の高度化を加速させることにあります。

当院の研修の特徴には、講義はe-learningを受講していただき、働きながら特定行為研修の受講が可能であること、研修中には科目試験をはじめOSCEや臨床実習などがありますが、6か月での習得を目指すところにあります。

日本は超高齢社会さらに労働人口の減少を迎え、看護師の役割はさらに拡大していくことが予測されます。本院で開講する特定行為研修が、看護師の皆さまの新たなキャリアの一つとなり、専門職業人としての成長の機会として有効に活用していただけましたら幸いです。

久保田副院長あいさつ

副院長久保田晃

副院長 久保田 晃

看護師特定行為研修は、チーム医療を推進し、看護師の役割をさらに発展するために、2015年10月から発足しました。

特定行為では、本来医師が行っていた業務を、変化する社会・医療情勢に対応するように、予め手順書を作成します。その手順書に基づいて、医師の判断を待たずに看護師が患者さんに速やかに介入できるようになります。当院でもすでに4名の看護師が研修を修了して活躍しています。

特定行為を行うには、実践的な理解力、思考力および判断力、ならびに高度かつ専門的な知識・技能が必要とされ、厚生労働省によって指定された施設で研修を受ける必要があります。当院では、2021年10月から指定研修機関として認定を受け、研修を開始します。

特定行為は全体としては38行為、21区分で構成されていますが、当院ではまず5区分から開講します。当院で開講する特定行為研修が、高度かつ専門的な知識と技能を身につけた看護師を育成し、今後の医療を支えていけるように祈念します。

達家看護部長あいさつ

看護部長達家好美

看護部長 達家 好美

看護師の特定行為研修制度は、地域包括ケアシステム構築を進める上で、地域において、高い知識技術を持ち、医師に代わって医療行為ができる看護師の育成が喫緊の課題であることから整備されたものです。

地域医療支援病院である当院看護部でも、病院内だけでなく地域において活躍する看護師が求められていくと考え、2017年から特定行為研修の受講を推奨してきました。

現在4人の特定看護師が在籍していますが、特定看護師の育成や活用は他施設例が少ないこともあり、指導医の先生方と試行錯誤で進めたのが現実です。

地域で活躍できる看護師をめざしているのは変わりませんが、まず病院内で医師とともに経験を積んでいくことが先決であり、現在は4人の特定看護師が、それぞれの領域で医師とともに特定行為を展開しています。

今年、いよいよ当院で特定行為研修機関が開講します。これにより、院内にて多くの特定看護師を育成することができます。急性期医療のリスクの高い現場に特定看護師を配置することで、患者の状態を深くアセスメントし、タイムリーな対処が可能になり、より安全で安心した医療の提供ができると考えています。特定看護師により看護の裁量権を拡大させることで、多職種間からの信頼も厚くなり看護の存在価値を高めるものになると期待しています。

特定看護師になるには?

特定行為研修受講から実施までの流れ

受講資格

次の1)~5)に定めるすべての要件を満たしていることが必要となります。

1) 日本国内における看護師免許を有していること。

2) 看護師免許取得後、通算5年以上の実務経験を有していること。

3) 所属施設において特定行為の実践について協力が得られ、所属長からの推薦があること。

4) 心身共に健康で研修修了後も特定行為実践を通して医療の発展と地域医療に貢献する意欲があること。

5) 日本看護協会看護師賠償責任保険に加入していること。

6)自施設での実習が可能であること。(特定行為ごとに5症例、約2か月間が必要となります。)

受講概要

1)共通科目250時間と区分科目「栄養及び水分管理に関わる薬剤投与関連」は必須とする。

2)認定看護師の看護分野に限らず、個々の実践に応じた区分別科目を選択することが可能である。

3)特定行為研修の修了者であれば共通科目の履修免除を受けて区分別科目のみの受講は可能である。(※1)

4)B課程認定看護師教育機関の修了者であれば共通科目の履修免除を受けて区分別科目のみの受講は可能である。(※2)

5)募集人数 定員3

(※1)当院または他の指定研修機関で共通科目が修了している者は、指定研修機関の研修修了証をもって当院の特定行為研修管理委員会で確認し承認された場合は、区分別科目の受講が可能です。

(※2)B課程教育機関で共通科目が修了している者は、B課程教育機関の認定看護分野認定証をもって当院の特定行為研修管理委員会で確認し承認された場合は、区分別科目の受講が可能です。

研修内容

研修は、共通して学ぶ「共通科目」と特定行為区分ごとに学ぶ「区分別科目」に分かれており、講義(e-ラーニング)・演習・実習、試験によって行われます。

共通科目(例)

共通科目(必修科目)は、全ての特定行為区分に共通とされる能力を身につけるための科目であり、全ての科目の履修を必修とします。

共通科目(例)
共通科目 総時間数
臨床病態生理学 30時間
臨床推論 45時間
フィジカルアセスメント 45時間
臨床薬理学 45時間
疾病・臨床病態概論 40時間
医療安全学/特定行為実践 45時間
総時間数250時間

区分別科目

区分別科目(選択科目)は、各特定行為に必要とされる能力を身につけるための科目であり、対象とする科目を履修します。複数選択可能であり、受講後の追加も可能です。

区分別科目
区分別科目 総時間数
呼吸器(気道確保に係るもの)関連 10時間
呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連 30時間
栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連(必須) 17時間
動脈血液ガス分析関連 18時間
循環動態に係る薬剤投与関連 29時間
栄養に係るカテーテル管理(末梢留置型中心静脈注射用カテーテル管理)関連 9時間
創傷管理関連 35時間
感染に係る薬剤投与関連 30時間
領域パッケージ
術中麻酔管理領域パッケージ(共通科目+区分科目) 326時間
救急領域パッケージ(共通科目+区分科目) 337時間
集中治療領域パッケージ(共通科目+区分科目) 332時間

研修スケジュール

2023年 【春コース】4月1日~9月30日 【秋コース】10月1日~3月31日

*修学支援として、週に4時間~14時間程度の学習時間を学内で設ける

当院の特定行為研修の特徴は、就労しながらの履修となり、臨床実習期間においては、所属施設のご理解のもと集中的に臨床実習を行えるように協力を得ることが望ましいと考えています。

共通科目、区分科目の講義は、所定のeラーニングを受講し、科目ごとにテストを実施し知識が身についたかを確認します。演習は、共通科目、区分科目のカリキュラムに沿っておこない、レポートなどで評価を行います。この段階で科目修了試験を行い、OSCEの評価と共に一定の合格を受けた者が臨床実習を受けることができます。

募集について

特定行為研修に関する資料(募集要項、出願書類)をご希望の方は、下記のお問い合せからお申込みください。
※必ず本文にご希望の書類を記載してください。

お預かりした個人情報は、「お問い合せへの返答、資料送付」に利用させていただきます。

春コース

出願期間

2022年12月5日(月曜日)~2023年1月17日(火曜日)

受講説明会

日時:2022年12月1日(木曜日)17時30分から18時30分

場所:藤枝市立総合病院 5階 特定行為研修室1

個別説明会

Webを利用した説明会など、個別対応が可能です。
随時受付しています。
下記問合せ先までご連絡ください。

問合せ先

〒426-8677 静岡県藤枝市駿河台4丁目11番1号

藤枝市立総合病院

看護部特定行為推進担当   中山

病院人事課/特定行為研修室   望月・羽根

電話054-646-1111(内線)3120

特定行為についてのよくある質問

看護師が特定行為を行っても大丈夫ですか?

特定行為の実践には、実践的な理解力、思考力及び判断力、ならびに高度かつ専門的な知識・技能が特に必要とされ、厚生労働省により指定された施設で研修を行う必要があります。

特定行為研修は国家資格ではありませんが、研修修了後に修了試験が行われ合格した者は厚生労働省に登録されます。特定行為看護師は、高い知識と技術・判断力があると認められ、本来は医師の指示がないと行えない行為を自らの判断で行うことができます。ただし、特定行為研修を修了していても、さまざまな病状のすべての患者さんに対応し、特定行為を実施できるわけではありません。看護師が特定行為を行うためには、医師がその医療現場で起こり得る状況を想定し作成した手順書が必要です。

特定行為看護師がいることで期待されることは?

当院には、現在4名の特定行為看護師が活躍しています。それぞれ認定看護師の資格を有しており、専門分野(認定看護師)+αの看護師として、医師がいなくても迅速な処置を行えることが期待されます。看護師の業務の幅が広がることで、夜間や休日などの診療や訪問看護でも早期対応が可能となります。

当院の特定行為看護師の紹介

当院の特定行為看護師
特定行為区分の名称 当院の人数
栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連 8人
呼吸器(気道確保に係るもの)関連 6人
呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連 6人
栄養に係るカテーテル管理(末梢留置型中心静脈注射用カテーテル管理)関連 3人
創部ドレーン管理関連 2人
動脈血液ガス分析関連 6人
術後(とう)痛管理関連 1人
循環動態に係る薬剤投与関連 6人
栄養に係るカテーテル管理(中心静脈カテーテル管理)関連 1人
感染に係る薬剤投与関連 1人
創傷管理関連 1人

(令和4年10月現在) 

厚生労働省が指定する指定研修機関、または指定研修機関と連携する協力施設で特定行為研修を修了する必要があります。研修カリキュラムは、「共通科目」と「区分別科目」に分かれており、それぞれ定められた時間数の講義・演習・実習・筆記試験等が行われます。「e-ラーニング」等通信による研修を導入している指定研修機関も多く、働きながら職場のサポートを受けながらの受講も可能です。

特定行為研修一覧

当院は、以下の特定行為研修の臨地実習を受け入れています。

特定行為研修一覧
特定行為区分の名称 特定行為
呼吸器(気道確保に係るもの)関連 経口用気管チューブ又は経鼻用気管チューブの位置の調整
呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連 侵襲的陽圧換気の設定の変更
非侵襲的陽圧換気の設定の変更
人工呼吸管理がなされている者に対する鎮静薬の投与量の調整
人工呼吸器からの離脱
栄養に係るカテーテル管理(末梢留置型中心静脈注射用カテーテル管理)関連 末梢留置型中心静脈注射用カテーテルの挿入
創傷管理関連 (じょく)(そう)又は慢性創傷の治療における血流のない壊死組織の除去
創傷に対する陰圧閉鎖療法
動脈血液ガス分析関連 直接動脈穿(せん)刺法による採血
(とう)骨動脈ラインの確保
栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連 持続点滴中の高カロリー輸液の投与量の調整
脱水症状に対する輸液による補正
感染に係る薬剤投与関連 感染徴候がある者に対する薬剤の臨時の投与
循環動態に係る薬剤投与関連 持続点滴中のカテコラミンの投与量の調整
持続点滴中のナトリウム、カリウム又はクロールの投与量の調整
持続点滴中の降圧剤の投与量の調整
持続点滴中の糖質輸液又は電解質輸液の投与量の調整
持続点滴中の利尿剤の投与量の調整
領域パッケージ
 術中麻酔管理領域パッケージ(共通科目+区分科目)
 救急領域パッケージ(共通科目+区分科目)
 集中治療領域パッケージ(共通科目+区分科目)

協力施設

【指定研修機関名】

  • 日本看護協会
  • 公益社団法人有隣厚生会 富士病院
  • 静岡県立静岡がんセンター
  • 公益社団法人静岡県看護協会
  • 焼津市立総合病院

お問い合わせ先

看護部 特定行為推進担当 中山

電話番号 054-646-1111(代表)

この記事に関するお問い合わせ先

病院人事課

住所:静岡県藤枝市駿河台4丁目1番11号
電話番号:054-646-1111(代表) ファクス:054-646-1122
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更新日:2023年01月17日