丁寧な指導を受け、仕事のポイントを身につけることができた

看護師 立石 波瑠香

白衣姿の立石 波瑠香さんの写真

私は、将来医療従事者として働きたいと考えていましたが、母親の「看護師が向いていると思う」の一言で看護師という職業に興味を持ち始めました。兄が入院した時に看護師さんの優しいふるまいを見てこの仕事に就きたいと思うようになっていました。しかし、実際に看護師になりましたが、初めは本当に大変でした。学生の頃の実習は、担当する患者さんが基本的に1名ないし2名で、患者さんとしっかり接するというよりも記録に追われていました。しかし、実際に看護師になると、1人で5~6名を担当しますし、先輩たちは私の目の前で患者さんとしっかりコミュニケーションも取りつつ、多重業務を時間内に難なくこなしている様子に驚きを隠せませんでした。知識も浅いので勉強しなければなりませんが、やるべき勉強が追い付かない、得た知識も実践に結びつかない、仕事もポイントがつかめない状態が続いていました。ただ、私の育成には厳しい先輩もいましたが、筋の通った育成をして頂き、1年が過ぎる頃にはようやくポイントをつかめるようになっていました。振り返ると、丁寧に指導して頂いたと思います。

患者さん自身が前向きになり、快方に向かう関わりが看護師の魅力

看護師の仕事の魅力は、気持ちが落ち込んでいる患者さんが前向きな気持ちになり、快方に向かうプロセスを共にすることではないかと思います。私は脳神経外科の病棟で働いていますが、認知症の方、寝たきりの方もたくさんいらっしゃいます。話がままならない人が、話せるようになり、ご自宅に帰られたり、リハビリ病院に移られたりステップアップされた瞬間は嬉しい気持ちになります。寝たきりの方ですと、寝たままにしておくのではなく、車いすを使ったりしながら少しでも動く機会を作り、歩けるように手助けしています。元気づける言葉を掛けつつも、決してこちらの気持ちを優先して「起こそう、起こすんだ」と患者さんに無理をさせることなく、あくまでも患者さんの想いに気を配るようにしています。大切なことは、患者さんは落ち込んでいることが多いので、気持ちが前向きになり、自分も起きてみよう、動いてみようという気持ちになることだと思います。そんな気持ちになってもらいたいので、患者さんに自分から話しかけて、ご自身で前向きな気持ちになってもらえるように心掛けています。

新人にこの仕事の面白さや魅力を感じでもらえるようなプリセプターになりたい

今後のチャレンジですが、これまでは教えられる側でしたが、プリセプターとして新人育成に関わり、教える側の人間として私自身成長していきたいと思います。新人の頃はやるべきことがなかなかできていない自分に苦しい思いをしてきたので、新人が悩むであろうこと、悩むタイミング等をある程度理解はできると思うので、どちらかというと手助けをする意識で関わりたいと思っています。教えた方が早いと目先のことに捉われるのではなく、あくまでも自分で考え、なぜそうするのかを理解してもらい、成長を後押しできるような存在を目指したいと思います。私の経験からすると、やはり自分で考えて、理解して実践したことは身についています。看護師という仕事は、一定の知識と技術を身につけないとその仕事の面白さも魅力もわからないと思います。私は、新人の頃、最初は苦しくても3年は頑張ると決めて続けたおかげで、仕事の面白さや魅力に巡り合えたことも、悩める新人に伝えていきたいと思います。

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更新日:2023年03月07日