社会人から看護師になり、人間関係のやり辛さの中、同い歳の先輩の指導に感謝する今

看護師 三浦香央里

白衣姿の三浦香央里さんの顔写真

高校を卒業して短大に進み、一般企業に就職しました。しかし将来に対する明確な方向性を持っていなかったこともありすぐに辞めてしまいました。その頃看護師をしていた友人が、看護師は大変だけどやりがいがあるよと言って勧めてくれました。高校時代、興味を持ち目指そうと思ったことがありましたが、難しいと思ってやめてしまいました。チャレンジを決意して25歳で看護学校に行き、念願の看護師になることができました。看護師となり嬉しかった反面、想像以上に様々なことが大変でした。新しいことをなかなか覚えられず、また初めての患者さんとの関わり、身体状態の観察・症状や訴えからアセスメントして必要な看護を行う難しさに加えて、先輩達や一緒に働く人達との関わりにも大変さを感じました。私が社会人経験者だったことが要因の1つでした。新人の時には自分のことしか見えていなかったのですが、今、振り返ると先輩は色々と気遣って下さり、「仕事は仕事」として精一杯指導やアドバイスして下さいました。私も現在、中堅看護師として教える立場となりました。新人時代の経験が今に繋がっており、とても感謝しています。

患者さんの訴えを聞き、患者さんそれぞれに個別性のある看護を心掛けたい

看護師になって既に7年になります。私が仕事をする上で大切にしていることは、患者さんの訴えを聞き、勝手に決めつけないことです。そしてスタッフ間で情報共有して個別性のある看護を行うよう取り組んでいます。日々入退院があり様々な患者さんと関わらせて頂いています。それぞれの患者さんに合わせた対応は難しさを感じることも多々ありますが、悩んだ時には周りのスタッフと相談しながら患者さんにとって最善の看護を考えています。そのような時こそ同僚達との支えあい、助け合いのおかげで行えていることを実感します。私が呼吸器病棟に配属になり4年目のことですが、慢性肺疾患終末期60代女性の患者さんが、「最期は家で過ごしたい。」と訴えがありました。自身の身体状態を把握しており覚悟を持っているという強い意志を感じました。呼吸苦の出現時には病院の方が早急に対応でき安心ではないかと思っていましたが、患者さんの「家で過ごしたい。」という想いを尊重したいと思いました。このようなケースを経験し、退院支援がいかに大切であり、そのために患者さんの訴えを聞き、患者さんの想いがどこにあるのかを明確にすることがとても重要だと学びました。

毎日の新たな発見、学びを得て、患者さんへの関わりを通じてコツコツと成長していきたい

今は先のことはあまり考えることはせず、1日1日を大切にしていこうと思います。担当する患者さんは日々変わり、また担当した患者さん自身も日々状況が変わるので、毎日新たな発見があり、新たな学びがあります。それらを得て、患者さんへの関わりを通じてコツコツと成長していきたいと思います。現在配属されている病棟は5年目になりますが、こうして働き続けていると今後異動もあるかと思います。異動したらまた新しい分野を勉強していきたいと思います。子供と関わる仕事をしてみたいので、いつかは小児科で働くことができたらいいなと思っています。

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更新日:2023年03月07日