私の仕事は縁の下の力持ち、スタッフが働きがいを感じる環境づくりを目指したい

手術室 師長 小林亜紀子

機械の前に立っているエンジ色のナースウェアを着た小林亜紀子さんの顔写真

師長になり約半年が過ぎましたが、振り返ると主任時代はマネジメントの視点が少なかったことに気づかされました。現場において、知識や技術で引っ張っていくことがリーダーシップであるという視点で仕事に取り組んでいたことがわかりました。今、スタッフと面談をする中で、一人ひとりがこれまでとても真摯に看護に取り組んでいたことを認識できました。そして、それぞれが自分自身の将来のビジョンを持っていることに驚かされました。私たち手術室は、特殊な部署でベテランの看護師もたくさんいます。そんな中で、若い看護師がチームに加わってきて、目標を掲げ、課題を認識して、自分ができているかどうかもしっかり理解して看護に取り組んでいる姿を見ることができ、もっと良いところを見つけていきたいという気持ちにさせられました。ある看護師の話ですが、これまでのキャリアでは少し足踏みをしていたようですが、よくよく話を聴いてみると、本人なりに様々なことを考えていました。教育担当者の支援を受け、自分の足りないところをしっかりと把握でき、それを前向きに捉えてもらうことで順調に成長してきました。今では足踏みしていた時間さえも、自分に必要な時間であったと受け止められるようになりました。管理者の研修で、私の仕事は縁の下の力持ち、スタッフが働きがいを感じ、職業人、専門職として成長できる環境づくりであることを学びましたが、まさにそうだと実感しているところです。

スタッフが安心して看護ができるように、「よく見て、よく聴いて、よく話す」を心掛けていきたい

私が、師長として大切にしていること、そして目指す看護師長像は、「よく見て、よく聴いて、よく話す看護師長」です。実は、ロールモデルがあります。元上司ですが、その部署で行われている看護業務の経験は全くありませんでしたが、赴任されてしばらくすると私たちの職場に笑顔が増え、団結心が強まり、一気に明るい職場に変わりました。ご自分の問題点もさらけ出して、スタッフ一人ひとりに関心を持ち、リーダーとして部署のビジョンを示し、それが伝わるまでしっかりと伝える姿に憧れさえ感じました。その師長が、実践されていたのがよく見て、よく聴いて、よく話すということでした。スタッフが安心して自分の力を発揮するためには、スタッフが抱える様々な事情を知らないといけないと思います。そのためにも、広い視点で一人ひとりの動きをよく見て、スタッフの気持ちに深く理解するためによく聴くということを心掛けています。そして、師長である私が何を考えているのかが理解できないと安心して仕事に向き合えないと思うので、よく話し、私が考えていることが伝わるように工夫しています。これらを基本して、スタッフが安心して働けるようにしていくことが私の使命だと考えています。

それぞれが自分の強みを持って、お互いの良さを活かし合い、尊重し合うような職場をつくりたい

手術室はチーム活動に積極的な部署だと思います。そういった個々の積極的態度により、それぞれがもっと輝けるような職場を目指したいと思っています。自分自身のビジョンや目標を持って果敢に成長を遂げている人もいますが、まだ具体的なビジョンや目標を持ち得ていない人にも未来に希望が持てるようにその良さを引き出し、気づいてもらう機会を作っていきたいと考えています。そうして、それぞれが自分の強みを持って、お互いの良さを活かし合い、尊重し合うような職場にするのが私の目標です。手術室では、各科で担当者がいるので、担当をしているところによって扱う機械も違えば担当するドクターも違います。それだけに、一人ひとりがエキスパートとしての力の発揮が求められます。私には2人の主任が一緒に部署運営をしてくれていますが、スタッフとのコミュニケーションを積極的に取ってくれるので、現場の情報がよくわかり、課題解決にすぐ取り掛かることができるので助かっています。今後は、マネジメントをもっと勉強していきたいと思いますが、看護管理という範囲にとどまらず、様々な分野のマネジメントも学びたいと思います。最近「宇宙兄弟」というマンガを題材にしたリーダーシップの本を読みましたが、マネジメントに関する考えがスッーと入ってきました。こんな風に視野を広くして学び、スタッフがイキイキと働くことができるような部署を目指したいと思います。

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更新日:2023年03月07日