救急専攻医の日常
救急科専攻医プログラム・業務内容
1. 救急外来の一次・二次救急対応
ERへのwalk in患者と二次救急搬送患者について初期研修医や救急科専門医・指導医とともに診療します。当院は基本断らない救急を実践しており、救急外来が満床になっても救急患者を受け入れています。
そのため、初療室内全体の場の管理も、救急外来リーダー看護師と協力して実践することになります。ER physicianとしてのさまざまな技量をトレーニングできます。
2. 三次救急対応・救急集中治療患者管理
当地域で定めた三次選定基準に該当する患者は三次選定されます。三次担当医師は、MC指示から三次症例の初期診療を担います。症例によってはそのまま入院管理を行います。
病棟当番医と協力して、救命救急センターに入院している重傷患者の集中治療管理も実践します。集中治療専門医を含む上級医の指導体制があります。
3. 総合診療症例の入院患者管理
ERからの入院症例のうち、総合診療科相当の患者の一部を当科でも入院管理を行います。病院総合診療認定医・指導医からの指導体制があります。
入院患者の担当は、集中治療症例・総合診療症例ともに、専攻医・上級医・初期研修医をセットとしたショートチーム制にしています。当科は24時間体制で救急科医師の誰かが勤務しているため、業務時間外については当番医対応となるため、時間外の外線オンコールは原則としてありません。
4. ラピッドレスポンスカーでの病院前診療
病院救命士と看護師とともに、消防から情報提供があった事案に出動します。専攻医初期段階は上級医と2-Dr制で出動し、慣れてきたら1-Dr制もしくは初期研修医との2-Drで出動し、病院前診療を実践します。
定期的にミーティングやでブリーフィングを実施しており、病院前診療に特有の考え方を学べる体制を整えています。


5. 初期研修医指導
救急科ローテート中の初期研修医に対する外来診療・入院患者管理・学術的分野について適宜指導をしてもらいます。後輩への指導自体が、自身への学びになります。
救急専攻医の日常
平日・日勤帯
▶8:10〜 【カルテカンファ】
救急カンファ(夜間入院患者の担当振り分け)
その後、新入院カンファ(前日の救急科新入院患者のカルテカンファ)

▶8:30〜 【通常業務開始】
▶9:15〜 【Walkingカンファ】
救命救急センター病棟での早期離床リハビリ多職種カンファ
(集中治療患者のBy-systemプレゼンテーションによる治療確認とリハビリ目標設定。多職種で実施。)

【専攻医カンファ】
専攻医ごとに受け持ちしている入院患者について週1回、カルテカンファを実施。
▶14:00頃〜【救命救急センター病棟カンファ】
救命救急センター病棟における集中治療患者に対するABCDEバンドルに基づくカンファを病棟看護師やMSWと実施。安定患者についても状態把握と治療方針や看護方針について話し合います。
▶〜17:15【日勤終了】
夜勤担当医へ引き継ぎ。
休日・夜間帯(17:15〜8:30)
内科当直・外科当直・三次日夜勤をそれぞれ勤務表に従って行う。夜間勤務明けは、申し送りして原則帰宅。
休日日勤帯は、朝のリハビリカンファと昼の病棟カンファを少人数多職種で実施します。
当院救急科の勤務体制
平日日勤は最低人数として、ER2名、三次1名、病棟当番1名、RC1名の5名体制。
夜間休日は三次・病棟対応1名。他、内科・外科当番医を各科から配置。初期専攻医は単独にならないように上級医とダブルで入れるように勤務シフトで調整。
各種休暇は勤務者数に応じて適宜取得。
学会参加についても科内で人数調整して希望通りに参加できるように努めています。
シミュレーション研修の参加や指導
1. ECPRシミュレーション
救急科専攻医を中心に、多職種で集まり、の適応判断、穿刺・導入までの全体のシミュレーションを定期的に開催しています。


2. 初期研修医向け研修の指導
1. Ortho-ER(ER整形実技)
研修医向けの整形外科初期固定の指導を行っています。

2. mini ICLS


3. mini JATEC
年度はじまりの初期研修医へのオリエンテーションの一環として、mini ICLS/mini JATECを開催しています。



- この記事に関するお問い合わせ先
更新日:2025年10月15日