腰部脊柱管狭窄症とは

腰部脊柱管狭窄症とは

腰椎(背骨の腰の部分)には、脳・脊髄から続き下半身の知覚や運動等をつかさどる馬尾神経が通っています。腰椎が変形して神経が圧迫され、下肢のしびれ、痛み、脱力などが生じています。腰椎のすべりや不安定性が原因であることもあります。症状が進行すると歩行が困難になり、さらに、排尿や排便が困難になります。典型的な症状としては歩行すると下肢のしびれや痛みが悪化し、しゃがんで休むと症状が改善する間欠性跛行があります。

治療法

まずは神経の血流を改善する薬の内服や注射を行います。またコルセットの装着、腰椎の牽引などを行うこともあります。痛みが強い場合にはブロック注射を行います。それらの保存治療を行っても効果がない場合や、社会復帰が困難な場合には行います。著しい筋力低下や、排尿・排便機能障害をきたした場合は、早期に手術により神経の圧迫を解除した方が良いでしょう。神経の障害(下肢の筋力低下や安静でも軽減しない痛み・しびれ)がある程度まで進行してしまった場合は、手術をおこなっても手術の効果は充分には期待できません。

手術法

腰椎椎弓切除術

脊椎の骨を削り、靭帯を除去して、脊髄、神経根への圧迫を取り除きます。術後2日~3日でコルセットなど装具を装着して歩行を開始します。

腰椎後方除圧固定術(後方椎体間固定術)

脊椎の骨を削り、靭帯を除去して、脊髄、神経根への圧迫を取り除きます。またすべりや不安定性のある椎間を内固定金具、骨移植にて固定します。術後ベッド上安静となります。定められた安静期間ののち、硬性コルセットを装着して歩行開始します。

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更新日:2018年11月05日