頚髄症とは
頚髄症とは
頸椎(背骨の頚の部分)には、脳から続き四肢の知覚や運動等をつかさどる脊髄が通っています。頸椎の変形やヘルニアにより脊髄が圧迫され、四肢のしびれ、痛み、脱力などが生じています。症状が進行すると手指の運動や歩行が困難になり、さらに、排尿や排便が困難になります。
治療法
症状がしびれのみであったり、運動障害があっても軽度の場合には頚椎カラー等を装着して頚部を安静に保つ保存加療が行われます。しかし、四肢の感覚、運動障害が進行し、日常生活に支障をきたすようになった場合には手術をしたほうがよいでしょう。神経の障害がある程度まで進行してしまった場合は、手術をおこなっても手術の効果は充分には期待できません。
著しい筋力低下や、排尿・排便機能障害等がある場合には不可逆的な神経障害となることがあります。
手術法
頸椎椎弓形成術(脊柱管拡大術)
頸椎の骨(棘突起)を削って開くことで脊柱管(脊髄の通り道)を広げて脊髄、神経根への圧迫を取り除きます。術後は1~2日したら頸椎カラーなど装具を装着して歩行開始します。
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更新日:2018年11月05日