化学療法センター
スタッフ紹介
職名 | 氏名 | 卒業年 | 学会専門医資格等 |
化学療法センター長兼 |
松浦 駿 | 平成15年卒 | 日本呼吸器学会専門医・指導医 日本内科学会認定医・総合内科専門医 がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会終了 医学博士 |
科紹介

近年、新しいタイプの抗がん剤が数多く開発され、各種がんの治療成績が向上しています。それに伴い、抗がん剤を受ける患者さんも増加しています。薬剤の副作用対策も進歩し、以前は入院して行っていた治療を外来で安全に行うことができるようになりました。 当院は、厚生労働省の指定するがん診療連携拠点病院であり、がんの外来化学療法(抗がん剤治療)にも力をいれています。
また、当センターでは、関節リウマチや炎症性腸疾患に対する生物学的製剤の注射も行っています。 平成18年1月のセンター開設以来、年間2400〜2800件(のべ件数)の治療が行われています。
化学療法について
抗がん剤による治療方法(薬剤の種類、組合せ、投与量、投与期間など)は、がんの種類、進行度、手術前か手術後か、初発か再発か、年齢、全身状態などに応じて異なります。また、有効性や副作用の強さなども治療方法により異なります。
当院では、まず、治療を行う各科の医師が想定される病状に合わせて治療計画書を作成し、院内の化学療法委員会に提出します。同委員会は、がん診療を行う専門医師、薬剤師、看護師などで構成されていますが、国内外の学会のガイドラインなどに照らし合わせて、その計画書が妥当であるか否かを審査します。その結果、妥当と判断され、認可されたもののみが治療に使われています。
実際に患者さんが抗がん剤治療を受けることが決まると、認可された計画書に沿って担当医が治療の指示書を薬局に提出します。薬剤師と看護師は、担当医の指示書をみて、抗がん剤の投与量や投与間隔などが正しく計画書に沿っているかを確認します。
また、患者さんとの面接、診療録や検査データなどを参考にして、既往症や他の服用薬剤との併用などの観点からも治療が安全か否かを判定します。そのうえで、センター内の調剤室において専任の薬剤師が安全かつ衛生的に薬剤を調製します。
治療に先立ち、看護師がオリエンテーションを行います。センター内には、がん化学療法看護認定看護師を含む専任看護師が常駐し、患者さんが安心して治療を受けられるように看護にあたっています。
薬剤点滴中は、患者さんの状態を観察し、特にアレルギー反応などの異常反応や点滴漏れなどに注意しています。
よくある副作用は事前にお知らせしていますので、早期発見にも役立ちます。強い副作用が生じた場合は化学療法室医師、緩和ケア科医師、外来担当医が診察いたします。


実績
全治療件数の年次推移
診察と治療のご案内
1.診察までの流れ

2.外来化学療法センターでの治療の案内
1.センター内で受付をする
- 化学療法センターに来たら、受付にカルテを提出してください。
- 点滴は採血をした腕と反対側で行いますので、採血をした腕にネームバンドをつけさせてもらいます。ただし、乳がんの手術後の方は、採血と同じ腕(手術を行っていないほうの腕)で点滴となりますので、手術を行った側にネームバンドをつけます。
- 各外来で血圧・体温を測定していない場合は、点滴前の血圧・体温の測定を計って頂きます。
2.点滴を行う場所
- ベッドまたは、リクライニングチェアーでご用意させていただきます。
※混雑時はお待ちいただく場合もあります。 - リクライニングチェアーは、使用方法を詳しく説明させて頂きます。
3.点滴開始前にお手洗いを済ませる
- 化学療法センター内にお手洗いがありますので、点滴開始前にご利用ください。
- 点滴中でもお手洗いに行くことができますので、看護師にお知らせください。
4.抗がん剤点滴中の注意
- 薬剤の中には、アレルギー症状を示す薬剤があります。点滴中、顔のほてり・心臓がドキドキする・かゆみ・発疹・息苦しさなどの症状が出現したら、すぐに看護師にお知らせください。
- 抗がん剤が血管の外に漏れると、皮膚に強い症状が現れることがあります。もし、点滴している部位に違和感・痛み・腫れ・発赤などに気づいたら、我慢しないで看護師にお知らせください。
5.食事について

- 化学療法センター内での飲食は自由です。
- 点滴が長時間かかる方、お昼時間に点滴を行う方など、ご自分の体調に合わせお召し上がりください。
6.来院方法について
- 外来で行う点滴ですが、大切な治療の一環となります。できるだけ家の人と来院していただくか、公共交通機関を利用することをお勧めします。
7.衣類について
- 長時間点滴のため、リラックスできる服装が良いでしょう。また、腕に点滴をする方は肘まで出しやすい衣類を、埋め込み式ポートで点滴をする方は前開きの衣類をおすすめします。
8.付き添いについて
- 点滴中付き添いされたい方は、化学療法センター看護師に声をかけて下さい。一時病院の外に出られる方は、緊急連絡先をお知らせください。
9.帰宅後の留意点
- 外来での治療は入院と違い、自宅に医師や看護師がいません。点滴終了後の副作用症状の出現については、ご自分で管理することが大切です。その際、化学療法手帳を利用し記入していただいています。そして、変化あったこと・体調不良・疑問がある場合は、医師や看護師、薬剤師に相談してください。
下記のような症状がでたら、病院へ連絡または受診しましょう。
- 38度以上の発熱が持続し他の症状があるとき
- 呼吸困難・息苦しさがおさまらない
- 1日に3回以上嘔吐し、吐き気がおさまっても食事や水分がとれない
- 5回以上の下痢や、便の性状がだんだん悪くなる
- 出血がおさまらない(歯肉や鼻からの出血・血尿など)
連絡・受診の際には、化学療法を受けていることを伝え、
- 氏名(診察券番号)
- 診療科
- 主治医
- 病名
- 抗がん剤名
- 現在の症状
を、お知らせください。
設備について
センター内の治療フロア

リクライニングシート

ベッド5床、リクライニングシート17床を用意しており、テレビが設置されています。
副作用対策のための用品

センター内では、抗がん剤の副作用を軽減させる洗顔剤、皮膚ケア用品、化粧品、かつら、栄養補助食品などを紹介しています。看護師が説明いたしますので、ご相談ください。
受付周辺には、患者さん向けの医学書や薬剤のパンフレットなどを用意していますので、ご利用ください。
案内図
病棟8階南側にあります。(下図の赤枠部分)

- この記事に関するお問い合わせ先
-
化学療法センター
住所:静岡県藤枝市駿河台4丁目1番11号
電話番号:054-646-1111(代表) ファクス:054-646-1122
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更新日:2025年04月01日