臨床工学科
臨床工学科の紹介
臨床工学技士の業務は病院全体の医療機器に関し、臨床工学技士が機器を直接操作する臨床技術提供業務と、機器を管理することによって安全で効率的な医療を提供する機器管理業務の2つに分けられます。また、それらを安全に使用できるようメーカーとの連携をはかって、職員への啓蒙・教育も行っています。
スタッフ紹介
臨床工学技士 | 男性 13名 女性 2名 |
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事務員 | 1名 |
計 | 16名 |
ME2種 | 8名 |
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呼吸療法認定士 | 5名 |
体外循環技術認定士 | 2名 |
透析技術認定士 | 2名 |
業務紹介
MEセンター
1.臨床技術提供
経皮的心肺補助
患者さんの治療に直接用いられる機械を操作し、高度な治療を担う業務です。
集中治療室、救命救急センターにおける急性期の血液浄化療法、補助循環の操作に管理、人工呼吸器の操作など様々な業務があります。
区分 | 平成29年度 | 平成30年度 | 令和元年度 | 令和2年度 |
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血液浄化療法 | 176 | 180 | 253 | 303 |
経皮的心肺補助 | 10 | 13 | 14 | 12 |
看護師への教育 | 52 | 90 | 85 | 72 |
腹水濾過濃縮再静注法 | 30 | 22 | 34 | 34 |
中材業務 | 55 | 50 | 2,329 | 7,538 |
その他 | 80 | 90 | 85 | 95 |
2.機器管理業務
人工呼吸器の点検
1,900台を超える医療機器を貸出・保守・点検・修理などを行い、その履歴を保存しています。厚生労働省やメーカーからの注意喚起・インシデント情報を現場に伝え、簡易操作マニュアルの作成、送付文章の管理、不良機器・老朽化機器の更新などで医療安全にも貢献しています。
3.機器扱いの教育
看護師への人工呼吸器勉強会
定期的な勉強会を開催し、現場からの依頼があった場合は勉強会・新規購入機器の説明会を開き、安全で確実な医療提供・機器操作ができるようスタッフ教育を行っています。
手術室
- 手術室始業点検
- 内視鏡外科手術関連
使用機器の術前動作チェック、立会い - 機器の保守点検・管理
- 医療機器使用時の立会い
ロボット支援下手術、レーザー装置、MAZE手術、NIMレスポンス、自己血回収装置
手術室では専属の臨床工学技士を2名、中央材料室に1名配属し、手術器材・機器の保守点検・管理を行っています。また、機器の取り扱い事項についての手術室スタッフへの教育を行うなど、安全かつ円滑に手術が進められるよう努めています。
手術室ではこの他に人工心肺業務も行っています。
人工心肺装置は心臓外科手術などの際、一時的に心臓と肺の機能を代行する医療機器で、その操作は臨床工学技士に任されています。
手術機械(麻酔器)始業点検
人工心肺操作
区分 | 平成29年度 | 平成30年度 | 令和元年度 | 令和2年度 |
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人工心肺 | 53 | 41 | 43 | 42 |
自己血回収 | 62 | 51 | 43 | 42 |
レーザー治療 | 72 | 76 | 73 | 62 |
また、2021年9月より当院でロボット支援下手術が開始し、使用前準備、術中立会いなどを行っています。
ロボット支援手術装置の準備
人工透析室
実際の人工透析施工中風景
人工透析室に臨床工学技士は4名配属され,主に人工透析治療と血球成分除去療法を行っています。
人工透析とは、体内に蓄積した有害物質を体外循環により除去し、体液量・電解質の是正をする治療のことで、血球成分除去療法とは、血液中の白血球などを吸着除去し、機能変化をもたらす治療法で、どちらの治療も患者さんのQOL維持に欠かせません。
平成29年度 | 平成30年度 | 令和元年度 | 令和2年度 | |
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合計 | 5,345 | 5,497 | 5,438 | 5,455 |
内視鏡センター
内視鏡センターでは、臨床工学技士を1名配属し、始業前点検、術中立ち合い、機器の修理・代替対応、カプセル内視鏡のデータ移行などの業務を行っています。
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更新日:2023年04月01日