医療コラム

三矢の訓~静岡新聞夕刊「窓辺」より

事業管理者毛利博

執筆者 藤枝市病院事業管理者 毛利 博

令和3年10月から12月までの3か月間、当院の事業管理者で静岡県病院協会長の毛利博が、静岡新聞の夕刊コラム「窓辺」に記事を連載させていただきました。

当該記事はこちらのページでも公開していますので、ぜひご覧ください。
(静岡新聞社編集局調査部許諾済み)

県内での活躍を願って~研修医と登る高草山

院長中村利夫

執筆者 院長 中村 利夫

臨床研修基幹病院である藤枝市立総合病院には、医師免許を取得した研修医が卒後2年間の初期研修をするプログラムがあります。毎年、全国の様々な大学から研修医の応募があり、令和4年度には初期研修医30人が在籍しています。1年目は内科、外科、小児科、産婦人科などで基本的な手技や知識を身に付けます。2年目は自分が進みたいと考える専門分野を中心に研修を受けます。この2年間を通し救急医の指導の下で救命救急センターに搬送されてくる患者さんへの救急対応を実践する力を養います。

こうした厳しく充実した研修に欠かせないのは、指導医とともに研修する多くの仲間です。当院の研修は「屋根瓦式教育」です。少しずつ重なり合うことで強さが増す屋根瓦のように、教える側、教えられる側が熱いつながりを持ち、互いに成長していくチーム指導体制です。

そうした研修医同士の絆を深めるため、当院では毎年、研修オリエンテーションが終わる頃に、親睦を兼ね指導医と研修医みんなで低山登山をします。かつては歓迎会もやっていましたが、新型コロナの感染拡大以降は密が避けられる登山だけを続けています。本年は高草山に登りました。高草山山頂(501m)からは駿河湾と志太平野を望め、眼下には藤枝市、焼津市、島田市、牧之原市、吉田町の5自治体があり、藤枝市立総合病院に受診される患者さんが暮らす二次医療圏が広がっています。

全国各地から初めて当地に来た研修医に、これからの2年間に診療する患者さんたちの暮らす地域を、漠然とではなく、じかに目にしてもらう良い機会と考え、研修の初めにこの登山を計画しています。

当院の救命救急センターは7月現在、救急医9人体制で救急病床20床を有し、救急患者数も多く、外科系・内科系各科の指導医のバックアップ体制も整っています。研修期間を終える頃の研修医は成長し面構えも変わり、後輩の研修医を指導しながら、救急車が来ても動じることはありません。

静岡県は人口当たりの医師数が全国40位と平均を大きく下回る医師少数県といわれています。充実した医療提供体制の維持に医師確保は必須の課題です。若い彼らが将来立派な医師に成長した時、研修医時代に高草山山頂から見た志太平野の景色を、そして、そこに住む人々の健康と命を守る大切さを思い出し、県内で活躍してくれることを願ってやみません。

高草山登山の様子
高草山からみた景色
この記事に関するお問い合わせ先
藤枝市立総合病院

住所:静岡県藤枝市駿河台4丁目1番11号
電話番号:054-646-1111(代表) ファクス:054-646-1122


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更新日:2022年07月11日