肺がんのロボット支援手術の保険診療開始について
藤枝市立総合病院では、令和4年8月から肺悪性腫瘍(肺がん)のロボット支援手術の保険診療を開始しました。
当院ではこれまで、肺がんの患者さんに対して、身体への負担が少ない内視鏡手術を行なってきましたが、この度、手術支援ロボット「ダビンチ」を使用した内視鏡手術を開始したことで、より複雑で精密な手術が可能となりました。
当院は地域がん診療連携拠点病院(高度型)として、手術支援ロボット(ダビンチ)を使った主要手術について、下記のとおり保険診療の拡大に取り組んでいます。
- 令和4年4月 縦隔腫瘍(悪性と良性)
- 令和4年5月 前立腺悪性腫瘍(前立腺がん)
- 令和4年8月 肺悪性腫瘍(肺がん)※今回
手術支援ロボットを使用した内視鏡手術のメリット
身体への負担が少ない
内視鏡手術は、患者さんの体に小さな穴を開けて行います。従来の開胸手術や開腹手術に比べると傷口がずっと小さいため、患者さんの身体への負担を少なくすることができます。術後の回復が早い、手術痕が目立ちにくいといったメリットもあります。
開胸手術の傷口(イメージ)
ロボット手術の傷口(イメージ)
開腹手術の傷口(イメージ)
ロボット手術の傷口(イメージ)
複雑で精密な手術ができる
手術支援ロボットを使用した内視鏡手術では、医師が内視鏡カメラによる3D映像を確認しながら、ロボットアームを遠隔操作して手術を行います。
手術支援ロボットは、医師の精密な手の動きを再現できるだけでなく、手ぶれの防止機能や、人間の手よりも可動域の広い関節など、ロボットアームならではのメリットがあり、精密かつ複雑な操作を行うことが可能となっています。
令和4年8月18日付静岡新聞朝刊に掲載されました
静岡新聞 令和4年8月18日(朝刊)掲載「肺がんロボ手術 保険適応~藤枝市立総合病院 県中部で初~」 (PDFファイル: 5.9MB)
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更新日:2022年09月02日