(泌尿器科)尿路結石に対する体外衝撃波結石破砕治療(ESWL)を再開しました
2023年4月より、尿路結石に対する体外衝撃波結石破砕治療(ESWL)を再開しました。
尿路結石とは
尿路結石は腎臓から尿管・膀胱・尿道に至る尿の通り路に結石ができる病気です。多くは小さいうちに尿と共に自然に排出されますが、一部の石は腎臓などに留まったまま大きくなり、自然排石が困難となります。
体外衝撃波結石破砕治療とは
尿路結石の治療は多岐にわたりますが、体外衝撃波結石破砕治療は、体の外から衝撃波を当てて、患者さんの体内にある結石だけを粉々に砕く治療方法です。破砕された結石片は尿とともに自然に体外に排出されます。
体外衝撃波結石破砕治療は、外科手術が必要ないため、体への負担が少ないというメリットがあります。治療に要する時間は通常1時間前後ですが、砕石された結石が原因となり、尿路感染や血尿、痛みを生じることもあるため、当院では原則として1泊2日の入院で予定しています。また、1回の治療で結石がなくなる場合もあれば、数回必要となる場合もあります。より確実な砕石には、ホルミウムレーザーを用いた内視鏡手術が推奨されます。どちらの治療が推奨されるかどうかは、患者さんや結石の状態によって異なるため主治医と相談することをお勧めします。
当科では患者さん一人ひとりの病態に合わせ、最適な治療を患者さんに寄り添って提供していきたいと考えています。治療方法について気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。
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更新日:2023年04月21日