トリアージ訓練で災害対応力を強化

当院では、来る10月19日の防災訓練に先立ち、9月下旬に職員を対象としたトリアージ訓練を実施しました。この訓練は、大規模災害時に多数の傷病者が発生した際の医療対応能力向上を目的としており、実際の災害現場を想定した実践的な内容で構成されました。
 

1次トリアージの様子

災害医療において重要なトリアージ手順を、段階的に実施しました。まず9月29日に実施した1次トリアージ訓練では、事務職員を中心に31名が参加し、災害派遣医療チーム(DMAT)看護師と当院救急救命士による基礎講義の後、トリアージタッグ(患者情報を記載する識別票=タグ)の記入方法を習得しました。

参加者は15パターンの模擬症例を用いて実践訓練を行い、限られた時間の中で傷病者の重症度を迅速に判断する重要性を再確認するとともに、災害対策本部での情報記録についても訓練しました。

特に、災害現場で最初に行うこの1次トリアージでは、簡素な判定基準に基づき、呼吸や意識などの状態を確認して緊急度を決定し、目安として30秒程度で優先順位を決定する方法を学びました。
 

2次トリアージ訓練座学の様子
2次トリアージ訓練シミュレーションの様子

続いて9月19日と26日に開催した2次トリアージ訓練では、医師・看護師28名が参加し、DMAT所属医師の指導のもと、より詳細な評価方法を習得しました。

模擬患者を用いたシミュレーション訓練では、患者カルテの記載方法や、より詳しい身体所見に基づく優先順位決定の判断基準について学びました。

1次トリアージで選別された傷病者に対し、応急救護所や救急車内、病院到着後にさらに正確な治療優先順位を決定する手順を確認しました。

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更新日:2025年10月06日