大腿骨頭壊死とは

大腿骨頭壊死とは

股関節にある大腿骨頭の一部が駄目になってしまう病気です。ステロイドの大量投与やアルコール多飲などと関係が深いといわれています。また大腿骨頚部骨折後に生じることもあります。

発症年齢は男性が50代、女性は20代と70代に多いとされます。また男性ではアルコール性が、女性ではステロイド性が多いとされます。
壊死が起こっても無症状なこともありますが、体重のかかる場所に壊死が起こると大腿骨頭の関節面がつぶれ(圧潰)、痛みが出ることがあります。さらに進行すると股関節が破壊され痛みが増悪し関節の動きも悪くなります。

診断法

主にレントゲン、MRIを行います。

治療法

一般的には年齢、症状の有無、壊死の範囲、関節面のつぶれ具合で治療法を選択します。症状のないものは年齢にかかわらず経過観察します。症状のある40代くらいまでの若年者で、壊死の範囲が広くない場合は関節面のつぶれが進行する前に、自分の関節を温存できる骨きり術(内反骨きり術、大腿骨頭回転骨きり術など)を行います。症状の強い高齢者や、若年者でも壊死が広範囲に及んだり、関節面のつぶれが進行し関節が破壊された場合には人工股関節置換術を行います。

実際には上記に加え健康状態、体型、職業、生活スタイルなども考慮に入れ、個々の症例に応じて手術法やその時期を決定します。

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更新日:2018年11月05日