当院乳腺外科医師が「臨床遺伝専門医」の資格を取得しました

当院乳腺外科の瀧由美子科長が、日本人類遺伝学会・日本遺伝カウンセリング学会認定「臨床遺伝専門医」の資格を取得しました。

臨床遺伝専門医は、遺伝医学についての専門知識に基づき、あらゆる分野の診療において、質の高い遺伝医療を提供する医師です。

当院は、「がんゲノム医療連携病院」として、静岡県立静岡がんセンターと連携し、エキスパートパネル（専門家会議）に毎週参加しています。当院の症例も当該専門家会議で議論されます。

遺伝子解析結果の中には、がんが遺伝による可能性が高いことが示唆される症例もあり、そのような場合、自院で臨床遺伝専門医が在籍していれば、迅速かつ適切に遺伝カウンセリングに繋げることができます。

遺伝子に関する医療は、がんに限らず多くの疾患についてその原因を解明し、「個別化医療」に繋げることが可能です。個別化医療とは、一人ひとりの体質や病気のタイプに合わせた治療を行うことで、例えば、患者さんの体質や病気に関連している遺伝子をより細かく調べた上で、個々の患者さんの体質や病気のタイプに合わせて治療を行うことを指します。

がんゲノム医療の普及率はまだ高いとは言えないものの、2019年度からは一部保険適用となるなど、今後のがん治療において大きな役割を果たしていくことになるでしょう。現在の研究開発が更に進み技術の進歩が期待されます。そのためにも、当院では今後も引き続きがん治療に係る人材育成も含めた体制整備を推進して参ります。
 

当院は、志太榛原二次医療圏で唯一の「地域がん診療連携拠点病院」として、一人でも多くの命を救うため日々、医療活動に取り組んでいます。

今後、更に充実した医療を提供し、地域に貢献していくため、企業や個人の皆様方から幅広く寄附金を受け付けております。当院の運営のために、格別のご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。