トリアージ訓練で災害対応力を強化

当院職員を対象にした1次および2次トリアージ訓練を、令和6年度院内総合防災訓練(12月1日)に先立って11月上旬に実施しました。
トリアージとは、災害や事故などで多くの人がけがをしたときに、けがの重さや治療の緊急性に応じて治療の順番を決めるための方法です。


1次トリアージ訓練は7日に実施し、事務職員を中心に26人が参加しました。訓練では、災害派遣医療チーム(DMAT)に所属する看護師を講師に、医療におけるトリアージの基本やトリアージタッグ(患者情報を記載する識別票=タグ)の記入方法を学び、実際に15パターンの1次トリアージを体験しました。また、災害時に重要な記録作業についても学び、災害対策本部での情報を時系列で記録する練習を行いました。

1次トリアージ訓練の様子


2次トリアージ訓練は1日と8日に開催され、研修医や看護師28人が参加しました。能登半島地震で活躍した当院のDMAT所属医師が講師を務め、2次トリアージの方法や患者カルテの記録方法を指導。訓練では人形を患者に見立てたシミュレーションを行い、参加者は試行錯誤しながら実践に取り組みました。繰り返し行うことで、初めての参加者も自信を持てるようになりました。

2次トリアージ訓練座学の様子
2次トリアージ訓練シミュレーションの様子


※災害現場では、最初に行う患者の選別を「1次トリアージ」といいます。これは簡素な判定基準に基づき、限られた時間の中で、呼吸や意識などの状態を確認し、緊急度や重症度によって患者をすばやく分ける方法です。目安として30秒程度で判断します。
その後、応急救護所や救急車内、病院に到着してから行う選別を「2次トリアージ」と呼びます。ここでは、より詳しい体の状態を確認することで、治療の優先順位をさらに正確に決めることができます。

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更新日:2024年11月20日