当院の初期臨床研修の特徴

豊富な研修内容

  • 研修医症例発表会
  • 救急対応ミニレクチャー(研修医向け)
  • 藤枝学術カンファレンス(CPC含む)
  • 特別講演会
  • 超音波勉強会
  • 放射線科読影会
  • 緩和ケア検討会
  • その他 研修会

研修医症例発表会

毎月1回、研修医症例発表会を開催しています。病例発表後には、各分野の先生方から研修医に対する講演をいただいております。

講演は院内講師に限らず、外部講師(大学教授や地元医師会、研修医OB等)からも講演をいただいております。

研修医症例発表会の様子
研修医症例発表会の様子

令和6年度 研修医症例発表会

令和6年度 研修医症例発表会
開催日 内容 演者 座長
第233回 4月18日 「免疫関連有害事象の辺縁系脳炎と症候性てんかんの合併が疑われた肺腺癌の1例」 研修医2年次
雀部 綾乃
副院長
教育研修センター長
小児科
久保田 晃
「生と死をどうとらえるか」 緩和ケアセンター所長
吉野 吾朗
第234回 5月23日 「術後にSSIをきたした一例」 研修医2年次
石原 紳之助
教育研修室室長
呼吸器内科
松浦 駿
「ひとりでできるもん!消化管エコー」 超音波科 係長
林 健太郎
第235回 6月20日 「中咽頭癌にホジキンリンパ腫が合併した一例」 研修医2年次
大野 智里
統括診療部長
外科
神谷 欣志
「抗菌薬適正使用について ~呼吸器感染症を中心に~」 抗菌薬適正使用支援チーム
(AST)
呼吸器内科
副院長
小清水 直樹
第236回 7月18日 「ショックバイタルで来院した急性心筋梗塞の一例」 研修医2年次
穴井 将人
教育研修担当部長
外科
東 正樹
「術後超急性期管理 ~正しく異常と判断するために~」 心臓血管外科
有馬 大輔
第237回 8月15日 「不明熱の精査で診断された成人still病の一例」 研修医2年次
三分一所 佑輔
救急科
増田 崇光
「頭部画像の見方」 脳神経外科
菊田 朗
第238回 9月19日 「免疫関連有害事象の治療中に複数の感染症が出現したの一例
~呼吸器内科~」
研修医2年次
中野 八紘
副院長
糖尿病・内分泌内

森田 浩
「能登半島地震と当院の地震対策」 救急科 副院長
三木 靖雄
第239回 10月16日 「失神の精査で判明した偽腔開存型StanfordA型解離の一例」 研修医2年次
鈴木 萌
第1診療部長
消化器内科
吉井 重人
「診療所あれこれ ~患者さんから学んでます~ 」 志太医師会理事
瀬古クリニック院長
高橋 毅
第240回 11月21日 「ダウン症候群を背景とした肺血栓塞栓症の一例」 研修医2年次
前川 翔太郎
副院長
整形外科
星野 裕信
「『血便』が主訴と間違えられたが実際は??だった一例」 研修医2年次
福地 清康
「児童虐待について」 小児科 副院長
久保田 晃
第241回 12月19日 「経過中に不整脈を発症した原発性肺腺癌心筋転移の一例
~循環器内科~」
研修医2年次
平松 佑一
第2診療部長
心臓血管外科
鈴木 一周
「整形外科って何してる?」 整形外科
畑 佳秀
第242回 1月23日 「中部保健所実習の報告」 研修医2年次
古川 駿
副院長
教育研修センター長
小児科
久保田 晃
「胸壁血管奇形に対して血管塞栓術を施行した一例~呼吸器内科」 研修医2年次
高橋 嘉那太
「下垂体前葉機能の改善後に中枢性尿崩症が顕在化したリンパ
球性汎下垂体炎の一例」
研修医1年次
若杉 歩未
第243回 2月18日 「治療抵抗性高血圧によってうっ血性心不全に至った症例」 研修医2年次
藤原 一樹
教育研修担当部長
外科
東 正樹
「巨大血栓による上腸間膜動脈塞栓症を適切に診断し緩和的加
療を行えた一例」
研修医1年次
藤城 光希
「尿路上皮がんの治療と研究」 浜松医科大学
泌尿科 稲元 輝生教授
院長
外科
中村 利夫

救急対応ミニレクチャー(研修医向け)

月1回、救急対応ミニレクチャー(研修医向け)を開催しています。当院の指導医・上級医により、救急でよくみる症例対応をレクチャーします。また研修医のリクエストにより、テーマを決めています。

救急対応ミニレクチャーの様子
救急対応ミニレクチャーの様子

令和6年度救急対応ミニレクチャー

令和6年度救急対応ミニレクチャー
開催日 曜日 テーマ 講師
4月4日 木曜日 「救急外来で出くわす心電図」 循環器内科
渡邊 和徳
「空気感染予防策を習得しよう!N95マスク着脱演習」 感染管理室
戸塚 美愛子 看護師
小林 亜紀子 看護師
4月22日
4月30日
5月10日
月曜日
火曜日
金曜日
脳外・救急ターゲットストローク 脳神経外科、救急科、
救急外来
6月6日 木曜日 「カリウムの考え方」 腎臓内科
佐々木 貴充
7月4日 木曜日 「針刺し・切創多発アラート、 曝露後対応」 感染管理室
戸塚 美愛子 看護師
小林 亜紀子 看護師
「死と脳死」 救急科
三木 靖雄
8月1日 木曜日 「肺炎について」 呼吸器内科
中村 隆一
9月5日 木曜日 「救急外来小児の対応」 小児科
藤井 康仁
10月3日 木曜日 「女性の腹痛と救急外来で困るあれこれ」 産婦人科
水島 恵
11月7日 木曜日 「消化管出血患者の対応」 消化器内科
星野 弘典
12月5日 木曜日 皮膚科救急ミニレクチャー
~よく出会う疾患から稀な疾患まで~
皮膚科
福田 萌
1月9日 木曜日 「ER外来での急性腹症への対応について」 外科
朝倉 崇裕
インスリン理解度テスト 医療安全推進委員会
医薬品安全管理部会
2月6日 木曜日 2024年度版 インスリン治療マニュアル
〜救急対応を含めて〜
糖尿病・内分泌内科
森田 浩
インスリン理解度テスト(解説) 医療安全推進委員会
医薬品安全管理部会

藤枝学術カンファランス(CPC含む)

毎月1回、地域の診療所の医師と当院の医師の合同研修を開催しています。

興味深い症例や問題症例を紹介し、検討を行います。

CPCでは、研修医に症例提示の場を設けています。

令和6年度藤枝学術カンファランス

令和6年度藤枝学術カンファランス
開催日   内容 発表者 座長
第313回 4月8日 総説 緩和ケア科って何するところ?(新設の緩和ケア病棟の紹介を含めて) 緩和ケア科
津久井 賢
救急科
三木 靖雄
研修医発表 直腸間膜出血術後に多発性骨髄腫と診断された一例 臨床研修医
古川 駿
ピットフォール 急性虫垂炎の話 外科
神谷 欣志
第314回 5月13日 総説 知っておくべきFDG-PET画像のミニマルエッセンス 放射線診断科
五十嵐 達也
眼科
浅川 卓也
研修医発表 免疫調節剤使用を背景に発症した高齢発症直腸EBV陽性皮膚粘膜潰瘍(EBVMCU)の一例 臨床研修医
高橋 嘉那太
ピットフォール 副腎不全をうっかり見逃さない為に 糖尿病・内分泌内科
今井 ゆき子
第315回 7月1日 総説 排尿マネジメントと外科的治療の進歩 泌尿器科
伊藤 寿樹
皮膚科
矢田貝 剛
第316回 9月4日 総括 進化する脳動脈瘤治療 クリッピングは絶滅するのか? 脳神経外科
田中 悠二郎
麻酔科
酒井 宏明

 
研修医発表 有機リン中毒の一例 臨床研修医
伊藤 悠稀
トピックス 胸部大動脈瘤の治療法
-大動脈瘤・大動脈解離診療ガイドラインに基づいて-
心臓血管外科
鈴木 一周
第317回 10月2日 CPC 76歳男性 呼吸器内科
望月 栄佑
形成外科
森田 勝
病理診断科
石川 励
ピットフォール 水と塩 腎臓内科医
佐々木 貴充
第318回 11月11日 総括 糖尿病と歯周病 糖尿病・内分泌内科
柴崎 晃司

リウマチ科
唐橋 太郎
研修医発表 Enterococcus faecalis 菌血症に急速進行性糸球体腎炎を合併し鑑別に難渋した1例 臨床研修医
藤原 一樹
ピットフォール tPAのピットフォールと新規血栓溶解薬の展望 脳神経外科・脳卒中科
柿崎 祐太
第319回 12月2日 総括 下部消化管出血 大腸憩室出血を中心に 消化器内科
尾畑 純栄
循環器内科
尾畑 純栄
研修医発表 免疫関連有害事象の治療中に複数の感染症が出現した一例 臨床研修医
中野 八紘
トピックス 鼠径ヘルニアについて 腹腔鏡下手術を中心に 外科
関森 健一
第320回 3月3日 CPC 84歳 女性 外科
西山 元啓
小児科
久保田 晃
病理診断科
伊藤 以知郎
CPC 71歳 男性 消化器内科
大畠 昭彦
トピックス 痛みのメカニズムとその対策 整形外科
星野 裕信

特別講演会

不定期に特別講演会を開催しています。大学教授等を招聘し各専門分野の最新の情報について講演をいただいています。

令和6年度

特別講演会(令和6年度)
開催日時 場所 内容 講師
5月24日 講堂 「循環器医療の最先端 ~心臓カテーテル治療の進歩~」 山梨大学医学部 循環器内科
教授
佐藤 明 先生
2月18日 講堂 「尿路上皮がんの治療と研究 」 浜松医科大学 泌尿科
稲元  輝生 教授
【藤枝学術カンファランス特別講演】
       

超音波勉強会

超音波検査による診断技術の向上を目的に勉強会を開催しています。

超音波勉強会の様子
超音波勉強会の様子

令和7年度

5月、6月の毎週水曜日・木曜日7時30分から研修医対象の超音波勉強会を開催しています。

開催日程
  開催日 内容
第1回 5月7日、8日 FAST
第2回 5月14日、15日 腹部(胆道系、尿路系)
第3回 5月21日、22日 心臓(FOCUS)
第4回 5月28日、5月29日 血管(DVT)
第5回 6月4日、5日 RASH

各回、ワンポイントレクチャーと基本走査の実技を行います。全勉強会終了後には確認テストを行い、合格者には受講証明書が発行されます。合格点に達しなかった場合には補習を行います。

音を利用しての超音波検査は“第二の聴診器”とも言われ、現にポケットに入る携帯用超音波診断装置も存在します。また、救急ではFASTに加えRUSH Examinationが話題となっています。

また、毎週火曜日8時からは超音波症例検討会、救急ローテート時のハンズオンエコーにも積極的に参加し、超音波検査を習得しましょう。超音波技師が可能な限りサポートします。

超音波勉強会の様子
超音波勉強会の様子

放射線科読影会

放射線診断・治療科の指導医による読影会(近年開催なし)。

緩和ケア検討会

毎月1回、病院内外における緩和ケアに関する問題点について議論・検討しています。

その他 研修会

内視鏡ハンズオンセミナー

研修医向け内視鏡ハンズオンセミナーを開催しています。

上部消化管と下部消化管シミュレーターを使用し、指導熱心な指導医や上級医から直接指導いただきます。

内視鏡実習の様子
内視鏡実習の様子

外科縫合セミナー

外科医指導のもと、外科縫合セミナーを開催しています。

実際の縫合をイメージし、時には縫合のコツを質問しながら真剣に取り組みます。

外科縫合セミナーの様子
外科縫合セミナーの様子

エコーガイド下中心静脈穿刺シミュレーション研修・PICC挿入シミュレーション研修

心臓血管外科指導医のもと、中心静脈カテーテル挿入シミュレーターとエコーを使い実技指導を受けます。

PICC挿入についてもシミュレーターを使用し、実技指導を受けます。

エコーガイド下中心静脈穿刺シミュレーション研修の様子
エコーガイド下中心静脈穿刺シミュレーション研修の様子
上腕の血管をエコーで確認している様子
上腕の血管をエコーで確認している様子
BLS、CPA対応レクチャーの様子
BLS、CPA対応レクチャーの様子

Target Stroke(t-PA、血栓回収)

脳神経外科指導医、救急科スタッフのもと、脳血管障害が疑われる患者への対応について手順書に沿ったシミュレーションを行います。

ターゲットストローク研修の様子
ターゲットストローク研修の様子

mini ICLSシミュレーション研修

救急科・循環器内科指導医、救急科スタッフのもと、突然の心肺停止に対する基本的な蘇生対応をシミュレーター等を使用し実践します。

mini ICLSシミュレーション研修の様子
mini ICLSシミュレーション研修の様子

外傷初期対応シミュレーション研修

救急科指導医、救急科スタッフのもと、外傷患者に対する初期対応をシミュレーター等を使用し実践します。

外傷初期対応シミュレーション研修の様子
外傷初期対応シミュレーション研修

豊富な症例数

当院は藤枝市及び志太榛原医療圏約46万人をカバーする地域医療の中核病院です。

地域の救急医療を24時間体制で受け入れているため、プライマリ・ケア症例を十分に経験することが可能であり、地域の中核病院として診療所からの病診連携による紹介患者も多く、これらの症例には専門的な処置、知識が求められます。レジデント、指導医のもと、専門医・認定医の取得を視野に入れ、豊富な症例を通じて専門的な手技を学ぶことができます。しかも各科間の垣根は非常に低く、気軽に他科コンサルタントが可能です。

令和6年度実績
外来延患者数 268,030人(一日平均1,103人)
入院延患者数 150,661人(一日平均412.8人)
平均在院日数 11.6日
救急患者数 16,689人
救急車取扱件数 6,305件(一日平均17.3件)

各診療科などの実績は下記「患者統計」をご覧ください。

医師数、指導医数(令和7年4月現在)
医師数(常勤換算) 172.6人
指導医数 うち47人

指導医(厚生労働省)
医師の臨床研修に係る指導医講習会の開催指針についてに定めた指導医講習会を受講済の医師

充実した施設

図書室

約300平方メートルのゆったりとした図書室では、医学図書約6,500冊、医学雑誌約50種類、インターネットによる文献検索も可能で、24時間利用できます。

※インターネットによる文献検索

  • Clinical Key
  • Up To Date Anywhere
  • 医学中央雑誌web
  • メディカルオンライン
  • OvidSP     ほか
図書館の様子1
図書館の様子2

臨床研修室

医局内に設置された臨床研修室です。臨床研修室では研修医に1台ずつデスク、本棚が用意されています。また無線LANによりインターネットへの常時接続が可能です。

臨床研修室の様子1
臨床研修室の様子2

地域がん診療連携拠点病院

がん診療の地域格差を無くし質の高いがん医療を提供するため、地域におけるがん診療連携を推進するための中核病院となります。2次医療圏に1ヵ所を目安に整備され、診療機能や診療従事者、医療施設などの要件をクリアした病院が拠点病院として指定されます。

この記事に関するお問い合わせ先

教育研修センター

住所:静岡県藤枝市駿河台4丁目1番11号
電話番号:054-646-1111(代表) ファクス:054-646-1122
お問い合わせはこちらから

更新日:2025年05月20日