摂食・嚥下チーム
概要
摂食・嚥下障害を有する患者さんに対し、多職種による連携を強化し、摂食・嚥下機能の回復、誤嚥性肺炎や窒息等のリスクを回避した支援を行い、生活の質の向上につなげることを目的としています。
多職種がそれらの視点から「食べる」ことを支えていきます。
摂食・嚥下とは?
摂食・嚥下障害とは?
「摂食・嚥下」とは、食物が認知され、口に取り込み、胃に至るまでのすべての過程をいいます。この一連の動きがうまく機能しないことを「摂食・嚥下障害」といいます。
摂食・嚥下障害の原因は?
- 加齢でのどの筋肉低下
- 脳血管疾患の後遺症
- 神経筋疾患
- のどやくびの手術後 など
摂食・嚥下障害の症状は?
上記のような摂食・嚥下障害の症状がみられたら、次のチェックリストで確認してみてください。
以下の質問のうち、当てはまるものはありませんか?
活動内容
- 摂食・嚥下障害が疑われる患者さんに対して嚥下内視鏡検査と嚥下造影検査を行います
- 週に一回、嚥下カンファレンスを行い、患者さんの情報を共有します
- 必要に応じ、患者さんやご家族さんに嚥下状態について説明し、食事の指導をします
- 定期的に勉強会を開催し、院内の摂食嚥下について質の向上を図ります
嚥下カンファレンス
メンバーと役割
医師(リハビリテーション医学会認定専門医)
- 摂食・嚥下機能の評価・訓練の指示
- 嚥下外来にて摂食条件の助言・指導
言語聴覚士
- 摂食・嚥下障害の評価・訓練
- 嚥下訓練による摂食嚥下機能の経時的な評価・指導
摂食・嚥下認定看護師
- 病棟で嚥下が悪い人を早期に見つけて評価・食事条件のセッティング
- 病棟の摂食方法について確認
薬剤師
- 嚥下機能に影響を及ぼす薬剤の抽出・処方の提案
- 副作用や薬剤性嚥下障害へのリスク対応
管理栄養士
- 栄養状態の評価
- 摂食・嚥下機能に応じた栄養管理の提案
リハビリテーション科のフォローアップ
「飲み込みづらい、食事中にむせる」
このようなことでお悩みの方のために、リハビリテーション科では「嚥下外来」を設置しています。
「嚥下外来」では、専門的な検査・飲み込みの訓練・指導を行います。
外来診察日:毎週月曜・金曜日 午前
その他の曜日でも対応が可能な場合があります。
当科の受診は完全予約制です。
受診を希望される方は、かかりつけ医の先生より紹介状が必要です。ご不明な点がございましたら「地域医療連携室」にご相談ください。
リハビリ専門医による飲み込みの指導
嚥下造影検査
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更新日:2023年05月31日