「がんゲノム医療連携病院」の指定について
藤枝市立総合病院は令和5年3月1日(水曜日)付で「がんゲノム医療連携病院」に指定されました。
志太榛原二次医療圏では初の指定となります。
「がんゲノム医療」とは、採取したがん組織を基に多数の遺伝子情報を同時に調べることで患者さん一人ひとりのがんの性質を明らかにし、体質や病状に合わせた治療を行うオーダーメイド治療です。
多くの患者さんに「がんゲノム医療」を適切に受けていただくために、厚生労働省は「がんゲノム医療」を行う医療機関を特定の施設に集約して整備する指針を定めています。その「がんゲノム医療連携病院」は令和5年2月現在、全国195施設、県内5施設を数えます。
この度「がんゲノム医療連携病院」の指定を受けたことで、当院での「がんゲノムプロファイリング検査(がん遺伝子パネル検査)」が可能になりました。この検査によってより多くの遺伝子を対象に異常を検出でき、がんを抑える可能性のある薬剤を適切に選択することができます。
今後は、がんゲノム医療中核拠点病院である静岡がんセンターと連携し、がんゲノム医療を実施していくとともに、遺伝子カウンセリングやがんゲノム医療に関する情報提供などにも取り組んでいきます。
なお、がんゲノムプロファイリング検査の開始は令和5年4月を予定しております。
がんゲノムプロファイリング検査(がん遺伝子パネル検査)とは
患者さんのがん組織や血液を使って、がん細胞の遺伝子情報を調べ、遺伝子の変化を確認します。一回の検査で、多数の遺伝子(多くは100以上)を調べます。検査の結果を踏まえて、専門家が患者さん一人ひとりに合った治療方法を検討し、患者さんに提案します。
検査対象
この検査は誰でも受けられるわけではありません。保険適用には条件があり、2023年2月現在、この検査の対象となっているのは、標準治療がないがん患者さんや、標準治療が終了したがん患者さんなどです。がんゲノムプロファイリング検査を受けたいときには、まずは受診している医師に相談しましょう。
「がんゲノム医療中核拠点病院」及び「がんゲノム医療連携病院」
がんゲノム医療中核拠点病院
がんゲノム医療をけん引する高度な機能を有し、診療だけでなく臨床研究、治験、研究開発、人材育成なども担うがんゲノム医療の中核となる医療機関です。
がんゲノム医療連携病院
がんゲノム医療中核拠点病院などと連携してがんゲノム医療を行う病院です。
分類 | 病院名 | 備考 |
---|---|---|
がんゲノム医療中核拠点病院 | 静岡県立静岡がんセンター | |
がんゲノム医療連携病院 | 静岡県立総合病院 | |
がんゲノム医療連携病院 | 浜松医科大学附属病院 | |
がんゲノム医療連携病院 | 浜松医療センター | |
がんゲノム医療連携病院 | 聖隷浜松病院三方原病院 | |
がんゲノム医療連携病院 | 静岡県立こども病院 | |
がんゲノム医療連携病院 | 藤枝市立総合病院 | 令和5年3月1日指定 |
がんゲノム医療連携病院 | 磐田市立総合病院 | 令和5年3月1日指定 |
がんゲノム医療連携病院 | 聖隷浜松病院 | 令和5年3月1日再度指定 |
ご寄附のお願い
当院は、志太榛原二次医療圏で唯一の「地域がん診療連携拠点病院」「がんゲノム医療連携病院」として、一人でも多くの命を救うため日々、医療活動に取り組んでまいります。
今後、更に充実した救急医療を提供し、地域に貢献していくため、企業や個人の皆様方から幅広く寄附金を受け付けております。当院の運営のために、格別のご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
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更新日:2023年03月01日