脳卒中センター SU/病棟部門
脳卒中の患者さんは、症状が重症であればあるほど、入院が長くなる傾向があります。手術やカテーテル治療、あるいは点滴治療などを行う期間を「急性期」と呼び、点滴が不要になった時期を「亜急性期」、社会復帰に向けリハビリテーションに集中する期間を「回復期」、退院後を「生活期」または「維持期」と呼びます。SU/病棟部門は、急性期から亜急性期にかけての入院患者さんのトータルケアを行う部門です。
脳卒中に対するチームサポート
脳卒中は病気の種類や重症度にもよりますが、さまざまな障害を負ってしまう病気であるため、生活機能の改善を目標とした訓練やサポートが重要となります。脳卒中を「治す」ことができなくても、「克服する」ために、病棟入院中にさまざまな方向から手助けをしています。
まずは治療の円滑な遂行や再発予防を目的に、正しい病気の理解やお薬の調整、生活習慣の見直しを行います。また、後遺症を少しでも減らすためには急性期から回復期にかけての継続したリハビリテーションが不可欠です。そして何より、それまで動いていたからだが突然不自由になってしまった患者自身が抱える数々の不安や問題に耳を傾け、解決のお手伝いをすることも私たちの大切な仕事と考えます。
これらの仕事には、脳卒中を担当する科の医師のみならず、リハビリテーション科の医師、脳卒中を専門とする看護師、薬剤師、栄養士、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、ソーシャルワーカー、ケアマネージャーなど、多くの医療スタッフが連携して関わることになります。当院に搬送されたすべての脳卒中患者様とそのご家族様に、脳卒中を克服するための適切なサポートができるよう、各スタッフ間でのフラットな情報共有・コミュニケーションを重要視しており、その一環として週に一度の多職種による脳卒中・リハビリカンファレンスを実施しています。
多職種による連携体制
脳卒中・リハビリカンファレンス
さらに、後遺症によりこれまでと同じ生活を行うことが難しくなった場合に備え、介護や障害などの社会福祉サービスについて相談員から提案し、ご家族の負担を減らすためのお手伝いをする相談窓口部門とも密接に連携しています。
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更新日:2023年05月24日