脳血管内治療(カテーテル治療)について
脳血管内治療(カテーテル治療)について
当院では頭蓋骨を切り開いて治療する「開頭手術」とともに、近年飛躍的に発展してきた体にメスを入れずに血管の中から治療する「脳血管内治療」を積極的に行っています。
脳血管内治療は「カテーテル」と呼ばれる直径0.5ミリメートル~3ミリメートルの細い管を患者さんの足の付け根や腕から血管に挿入した後、大動脈を経由して頚部や脳の血管に誘導し、薬剤や「コイル」や「ステント」などを用いて治療を行います。皮膚や頭蓋骨を切らないため、身体への負担が少ないのが「脳血管内治療」の最大の利点です。
日本脳神経血管内治療学会では、脳血管内治療の進歩とその治療水準の向上をはかるため、認定専門医制度を導入しています。当院では学会認定指導医2名と学会認定専門医3名を配置し、脳動脈瘤、頸動脈狭窄、脳動静脈奇形、脳腫瘍、急性脳動脈閉塞および脳動脈狭窄などの疾患に対する脳血管内治療に積極的に取り組んでいます。
当院は日本脳神経血管内治療学会教育施設に認定されており(静岡県に4施設:2023年4月現在)、脳血管内治療医の養成、脳血管内治療に関わるスタッフの育成にも努めています。脳血管内治療の発展は日進月歩で、新しいデバイスが次々に開発されています。劇的に変化するこの分野をリードする立場として、関連情報をいち早く集め、蓄積された経験からさまざまな新しい知見をここ静岡から発信できればと考えています。
脳血管内治療についてのご相談は外来(月曜日・金曜日:田中、水曜日:渡辺・岡田)でも対応しております。自分の病気が脳血管内治療で治せるかどうか相談したい方は、外来までお問い合わせください。
田中悠二郎(常勤) 脳神経外科・脳卒中科所属、日本脳血管内治療学会専門医・指導医
鹿子裕介 (常勤) 放射線科所属、日本脳血管内治療学会専門医
伊賀崎翔太(常勤) 脳卒中科所属、日本脳血管内治療学会専門医
渡辺大介(非常勤) 脳神経外科所属、日本脳血管内治療学会専門医・指導医
岡田博史(非常勤) 脳神経外科所属、日本脳血管内治療学会専門医
利点 |
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問題点 |
お知らせ
・当院脳神経外科の田中医師がSBSラジオ「サンデークリニック」に出演しました。(2023年7月31日)
- この記事に関するお問い合わせ先
更新日:2023年08月08日